「ただ逃げただけじゃん」と批判も出る
もっとも、「しがみついてるのよりは、マシなだけ」「ただ逃げただけじゃん。何が潔いんだよ」「言い方がもう秘書のせいにしてるんだよな」と厳しい指摘も出ていた。また、大臣ばかりでなく、国会議員も辞職すべきだといった声も多かった。
著名人の間でも、甘利明氏の身の処し方については、議論になっている。
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんは、Q&Aサイト「教えて!goo」のコラムで、「しょうがないこととは思います」としながらも、安倍内閣の経済政策の中心人物であり残念だったと告白した。そして、「甘利さん、ある程度の禊が済んだら、戻ってくるべきだ。あなたは日本の政治シーンに必要な人間だ」と呼びかけている。
一方、漫画家の小林よしのりさんは、自らのブログで、「時代劇の悪代官や、現代ドラマの悪徳政治家の行為として、何度も見てきた光景が今も現実に繰り返されている」「政治家の秘書というのも、業者に接待受けたり、業者からのカネを使いこんだり、卑しい奴らだね」と厳しく指摘した。そして、「甘利大臣、ゲスノ極みのカネ余り」と揶揄していた。
ヤフー・ニュースでは、「甘利経済再生相の辞任は妥当?」と問う意識調査をしており、1月29日夕時点で「辞任する必要はなかった」が5割近くに達していた。「辞任は妥当」が約5割を占めていたものの、大臣を辞めてほしくなかった人は多かったようだ。