「欧米のホテルのように、需要に合わせ価格設定」
報道などでは、ビジネス利用客らから、出張でホテルが取れない、仕方なくネット喫茶に泊まった、といった不満の声が伝えられている。また、これからがシーズンの受験生らも、早めに確保しなければホテルが取れない、ホテル代がかさむ、と弱っている様子だ。
アパホテルの料金設定については、ネット上で、「需要と供給によって価格は決まるもの」と理解を示す声はあるものの、疑問を呈する向きも多い。「客の足元見るような商売したら信用はガタ落ち」「一泊3万とっていいのは、ホテルから一歩も出ずに一日中遊べるような高級ホテルだけ」といった書き込みが相次いでいる。
3万円もの料金設定にした理由について、アパグループ代表の元谷外志雄氏は、週刊誌のインタビューで説明している。
日経ビジネスや週刊現代によると、元谷氏は、欧米のホテルのように、需要の変動に合わせて価格の上げ下げをしていると説明した。もし高いと感じるようであれば、都心から少し離れたホテルを利用すればいいともした。ただ、宿泊料については、定価の1.8倍を上限にしていると言っている。そして、東京五輪などを通じて訪日客増加が期待されるとして、「いずれ、東京都心のホテル料金も、マンハッタン並みに上昇するでしょう」と話した。
アパグループの秘書室では、J-CASTニュースの取材に対し、3~4月に3万円台を付けた理由について、外国人に人気の花見があることや、春休みのレジャーや企業の研修の需要があるからだと説明した。そして、「ホテルによって販売価格の上限は異なっておりますが、3万円台という販売料金については東京都内ホテルでは社内ルールの範囲内になります」と言っている。