経済産業省は、次世代エネルギーとして期待されている天然ガスの一種、メタンハイドレートの埋蔵の可能性がある地点を、日本海側などで新たに771か所確認したと、2016年1月22日に発表した。これまでの調査を含め、日本周辺海域の海底では合計で1700か所以上にのぼる。
島根県・隠岐島周辺や新潟県上越沖、秋田・山形沖、日高沖を含む北海道周辺の海域で15年5~7月にわたって調査。メタンハイドレートの存在の可能性がある海域を把握するため、調査船から音波を発信して海底の地形や地質構造データを解析した結果、メタンハイドレートの存在の可能性がある「ガスチムニー構造」が新たに771か所確認された。
このほか、15年までに確認された3地点の海底で掘削した地質サンプルも回収した。経産省では今後、商業化に必要となる最低限の資源量の規模や分布状況、メタンハイドレートを回収するための技術開発のあり方などについて検証していく。