子どもの早期教育が過熱し、お腹の赤ちゃんに音楽を聞かせたり、話しかけたり、絵本を読み聞かせたりするママが増えている。
胎児のうちから脳を刺激し知能指数を高めたいという親心だが、驚くべき「胎教グッズ」が発売された。膣内に挿入する「タンポン型」スピーカーだ。『一番近い場所』から直接赤ちゃんに「愛」を伝えたいというのだ。
音楽を聞いた胎児は、口から舌を出して頭を振って反応
スペインで開発され、2015年12月から発売された「ベビーポッド(Babypod)」である。妊婦の膣に入れるスピーカーで、アイフォーン(iPhone)などスマートフォンとコードでつなぎ音楽などを流す。低刺激性シリコンの外装で、大きさはタンポン並みの小型。値段は、補助イヤホンなどが付き、1セット150ユーロ(約1万9000円)だ。
開発したのは、同国の産婦人科専門病院「インスティトゥト・マルケス」。研究チームは、開発にあたり、通院中の妊婦の協力を得て実験を繰り返した。
その結果について、「胎児が音楽に反応するのは、定説よりも10週間早い16週目からとわかりました。ただし、それはこの装置を使い、子宮内で直接音楽を聞かせた場合です。87%の胎児が口を開けて舌を出したり、頭を動かしたりするなど、音楽に反応しました。これは胎児に音楽が鮮明に聞こえて、脳を刺激している証拠です」と発表している。