伝票記録なく、いつ、どこに、どれだけ流れたかも不明
みのりフーズは、代表者を含め3人の会社。岐阜県に麺類製造業として届け出ていて、認可を得ているが、認可を申請した代表者は「名ばかり」。実質的に経営していたのが岡田正男氏で、もう一人の社員が岡田氏の指示のもと働いていたという。
岡田氏が、食品衛生上の管理運営にあたる食品衛生責任者の資格を取得していたことから、食品販売を手がけるようになったとみられる。
現在、廃棄食品の詳しい流通経路などの解明に追われている岐阜県によると、岡田氏は商品の入手先については、108品目のすべてを「ダイコーから仕入れた」と話しているものの、いつ、どこで、どのくらいの量を入手したのか、また入手した商品をいつ、どこに、どのくらい売ったのか、具体的なことには「わからない」「覚えていない」を繰り返しているという。
「実際に(伝票類などの)記録が残されておらず、どこまで流通しているのか、消費者が買ったのかも調査中です。現在は残っている商品に記載されている製造元などから一つひとつ確認作業を進めているところ」と説明。岐阜県も手を焼いているようだ。
岡田氏は、岐阜県の調査に「取材陣に囲まれていて、どうにもならない」などとも漏らす半面、メディアから取材でマイクを向けられれば、
「ダイコーから(マルコメ)味噌を仕入れ、弁当屋に売った」
「(ニチレイの商品も)すべてダイコーから仕入れた。賞味期限が切れた物であったと思う」
などと、しっかりと証言。
報道陣から、「誰かに隠せと言われていた?」との問いには、
「ダイコーから隠せるものなら隠せと指示された」
という趣旨のことを、ペラペラとしゃべっている。
「食の安全」なんてあったものではない。