8時間以内に全部の食事をすませるだけで魔法の効果
「8時間ダイエット」の方法はこうだ。1日24時間のうち8時間の範囲でだけ食事をとり、それ以外の16時間は食事をとらずに水分補給だけですませる。8時間以内なら何を何回食べてもいい。だが、実際は8時間以内で食事を済ませるので、朝食か夕食のどちらかをとらない場合が多い。
たとえば、最初の食事が午前7時なら、8時間後の午後3時までに3食を済ませる。同じ要領で最初が正午なら、最後の食事のリミットは午後8時になる。水分は1日に2リットル以上と多めにとる。特に何も食べない16時間は、糖分やカロリーのない水やお茶をこまめにとるよう心がける。
「食事を8時間以内におさめる」と「積極的な水分摂取」の2点を守ることが重要なのだ。
杉山「どうして16時間、何も食べてはいけないのでしょうか?」
佐藤医師「消化しないですむ時間が16時間あると、素晴らしいことが起こります。体内ではタンパク質から、消化を行う『消化酵素』と、代謝を行う『代謝酵素』の両方が作られます。しかし、偏りがあって、食べ物が胃腸に残っている間は、消化を優先させるために『消化酵素』ばかり作られ、代謝がおろそかになります。胃腸が空っぽの状態を作ると、『代謝酵素』が優先的に作られて、脂肪をどんどん燃焼させてくれるのです」
つまり、脂肪を燃やす代謝酵素をどんどん作るために16時間の空腹時間が必要なのだ。