国際スポーツ「裏金」疑惑が相次ぐ事情 プロ・アマ問わず「金のなる木」

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ジョコビッチ「八百長誘惑」を証言

   次に明らかになったのが、男子テニスの八百長疑惑である。

「過去10年間で16選手に疑惑がある」
「4大大会(全豪、全仏、全英、全米)優勝者も含まれている」

英国のBBCなどが報道した内容だ。マフィアから故意に負けることを条件に米ドルで5万ドルを払う、という。現在行われている全豪大会にも疑惑選手が出場している、とも報道された。

   強豪のジョコビッチは誘惑されたことを証言した。

「すぐ断った。関わりは持っていない」

   全豪に出場中の錦織圭も報道陣から、誘惑はあったか、と聞かれている。言下に「ない」と答え、むしろ驚きの表情だった。

   日本でも2015年、プロ野球の巨人選手が野球賭博に関わっていたことが大きな問題となった。プロ野球界はこれまでも新人選手に対する異常な契約裏金疑惑が取りざたされてきた。

   スポーツはプロ、アマ関係なく、いまや「金のなる木」だ。東京五輪の誘致では「経済効果」を前面に押し出した。これも金の話である。開催までスキャンダルは出ないのか、と心配する。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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