モデル、女優の水原希子さん(25)が本名を「オードリー・希子・ダニエル」だと明かしたことで、人気お笑いコンビの名前「オードリー」が注目を浴びている。
オードリーはれっきとした欧米人女性のファーストネームだが、コンビの春日俊彰さんと若林正恭さんはいずれも男性。わざわざ女性名をつけた背景にあったのは、2人の所属する事務所社長がアメリカの名優、オードリー・ヘップバーンに託した「ある思い」だ。
オードリーは欧米では一般的な女性名
水原さんは2016年1月16日放送の料理番組「新チューボーですよ!」(TBS系)に出演し、父親(アメリカ人)と母親(韓国人)の出自や本名を説明した。オードリーがファーストネームで希子がミドルネーム。ダニエルがファミリーネームで、小学生の頃は「ダニエルさん」と呼ばれていたと話す。
古い英語で「立派な強さ」を意味するオードリー(Audrey)は女性のファーストネームとして欧米で一般的に使われ、同名の女性芸能人も何人か確認できる。ただ、男性に使われる例は極めて少なく、海外のセレブリティ写真を集めたウエブサイト「FAMOUS」で検索しても男性芸能人は1人もヒットしなかった。
一方、日本では男性2人組の人気お笑いコンビがそう名乗っているためか、同番組を見た視聴者から「春日と若林を連想してしまう」との声が寄せられた。
水原さんは、12年8月放送の出演番組「しゃべくり007」(日本テレビ系)で、すでに本名を明かしている。そして当時は、自身のファーストネームにどうしても付く「お笑い」のイメージにも言及していた。
「華のない2人に華が出るよう」
同番組の司会でお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋平さんに「オードリーと言えば、春日のイメージが...」と指摘された時だ。「何をもってオードリーと言っているのか(わからない)」とやや不機嫌な表情を浮かべながら苦笑したのだ。
オードリーというコンビ名の由来は、他でもないあのオードリー・ヘップバーン。
各種出演番組で2人が語ったエピソードをまとめると、こうだ。2000年に「ナイスミドル」の名でデビューしたものの05年、当時の所属事務所社長から「うにいくら」「オードリー」「チーズワイン」「兼定」のどれかにコンビ名を変更するよう迫られ、結局「オードリー」に落ち着いた。
社長いわく「華のない2人に華が出るよう」、オードリー・ヘップバーンの名前から取ったという。