分裂、独立騒動に揺れるアイドルグループ「SMAP」がレギュラー番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で見せた謝罪生放送に対し、ジャニーズ事務所は「ブラック企業」そのものだ、との指摘がネット上で相次いでいる。
独立したくてもできない、反逆者は見せしめにされる――。「SMAP存続」を印象づける内容の一方で、事務所の「パワハラ体質」を見せつけた、と受け取る向きも多かったようで、騒動の発端から明らかになっていた事務所の暗いイメージがあらためて鮮明になった。
4人は意思に反して屈服させられたのではないか
2016年1月18日放送の同番組は、各種報道で「独立組」と目された稲垣吾郎さん(42)、香取慎吾さん (38)、草なぎ剛さん(41)、そしてリーダー、中居正広さん(43)の「謝罪」を放送。即時解散の回避を視聴者に印象づけたものの、残留を決めていた木村拓哉(43)さんを除き、強張り、憔悴した4人の表情がネット上で大きな話題となった。
今回の騒動は、1月末で事務所を退社するSMAP担当マネージャー・飯島三智氏(58)と事務所経営陣の確執が発端となっている。これをうけ、飯島氏に恩義を感じるメンバーが独立を模索した、とされる。
一連の流れを把握するネットユーザーは、謝罪生放送を「究極のブラック企業ぶり」「(事務所による)公開処刑」などと評した。なぜ「内輪もめ」の責任をSMAPにかぶせるのか、4人は意思に反して屈服させられたのではないか――。そんな不満、憶測が背景にあるようだ。ツイッター上でも
「事務所に誰も逆らうことができません、という真っ暗闇のイジメ話」
「事務所への不信感しか感じない」
「見せしめ懲罰ショー」
と厳しい批判が飛び交う。
違和感を表明したのは、ネットユーザーに限らない。19日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した、投資家・ブロガーの山本一郎さんも「『解散報道』をただ否定すれば済む話なのに、なぜわざわざ『公開処刑』気味な謝罪会見までやる必要があったのか」と指摘し、「彼らの言葉でお話されたことをもう少し細かく聞いてみたい」と注文を付けた。