車両基地の最寄路線にトラブル、電車を送り出せなくなる
東急や小田急では、駅と駅の間に電車が滞留し、「お団子状態」になって少しずつしか動けなくなるケースが続出した。遅延証明書のページでは、東急田園都市線や東横線では「120分以上」、小田急小田原線では「90分」の遅れが出たとしている。だが、電車の滞留を避けるために「間引き運転」をした京王線でも大きな遅れが出た。
京王線には、主に若葉台(東京都稲城市)と高幡不動(東京都日野市)の2か所に車両基地を設けている。ところが、倒木や断線で若葉台~調布間が運休になってしまい、若葉台の車両基地から電車を送り出すことができなくなってしまった。その結果、運転本数は通常の3割に落ち込んだ。
だが、乗せるべき乗客数は変わらないため、混雑した駅には「すでに満員で乗れない」状態の電車が次々に到着。乗客からすれば実質的には運休しているのと変わらない状態だったようだ。
京王電鉄の運行情報を知らせるツイッターには、
「あの状態を『3割の状態で運転』と呼ぶのは混乱に拍車をかけるだけ」
「三割運行してるってだけ聞いたら大丈夫って思う人が沢山居ると思います」
だとして「運休すべき」だという苦情も次々に寄せられた。