SMAPの分裂・解散騒動を受けて、芸能界の大御所たちも口を開き始めた。それだけ、事態が深刻になっているらしいのだ。
ダウンタウンの松本人志さん(52)は、2016年1月17日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で、まさに収録前日、「独立組」の中居正広さん(43)と会ったことを告白した。
「僕も人のことやのに泣きそうになってきてた」
松本さんは、都内で酒を飲んでいたところ連絡があり、合流したという。そこで松本さんは「絶対に解散してはいけない」と伝えたそうだ。
「独立するならまだしも割れて解散はありえない。事務所に残って解散が三角かな。もしかしたらギリギリセーフかもしれない。とにかくバラバラはありえない...と、言いました」
これを聞いていた駒井千佳子レポーター(50)は、神妙な表情に。直後にMCの東野幸治さん(48)から話を振られると「ごめんなさい、今ちょっと泣きそうになっちゃったんですけど...」と手で鼻をこすった。
すると松本さんは「そうなんですよ、泣きそうになってくるんですよ」と同調。「僕も人のことやのに泣きそうになってきてたんですよ。何でやろって思って」と首をかしげた。駒井レポーターは「みんながどれだけSMAPを特別に思っているかということでしょうね」と答えた。
「ワイドナ高校生」として同番組に出演する岡本夏美さん(17)も目を赤くしていた。松本さんらが話している間、ハンカチで鼻を押さえる姿や、目頭を指で拭う姿が映った。
明石家さんま「マネジャーと事務所、双方正しい」
16日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」では、明石家さんまさん(60)が2か月前から事情を知っていたことをほのめかした。恒例の年末特番では雰囲気の悪さを感じたといい、「とんでもなくやりにくかった。『早く時よ過ぎてくれ』と思ってた」と振り返った。
ただ、さんまさんは「本人たちもかわいそう」としながらも「育ての親」であるマネジャーと事務所の対立については「マネジャーと事務所、双方正しいからたちが悪い。一方が悪いということではない」とし、騒動の複雑さを指摘していた。
ファンの間ではCD購買運動やネット署名運動など、グループ存続を願う動きが日に日に活発化している。
だが、ジャニーズ事務所は初報があった2016年1月13日に「協議中」とする文書を出して以来、公式コメントはしていない。メンバーもテレビやラジオに出演しているが、騒動に触れたのは木村さんのみ。「独立組」はそろって沈黙している。
16日、17日のスポーツ各紙は関係者の話をもとに、当初からジャニーズ事務所残留を決めていた木村拓哉さんが解散回避のために奔走している...といった現状を伝えているが、着地点は未だ見えていない。