2016年1月16日に投開票された台湾の総統選挙は、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)、野党・親民党の宋楚瑜主席(73)を破り、初当選を果たした。独立志向の強い民進党が8年ぶりに政権を奪還し、台湾史上初の女性総統が誕生することとなった。
蔡氏の当選を受け、岸田文雄外相は同日夜に談話を発表。台湾を「基本的な価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人」と表現し、「協力と交流の更なる深化を図っていく」とした。
中国と台湾の関係については、「当事者間の直接の対話により平和的に解決されること、また地域の平和と安定に寄与することを期待する」と訴えた。