関西電力医学研究所の研究グループは、米の前に肉や魚を食べることで食後の著しい血糖値上昇が抑えられることを、健康な人と2型糖尿病患者に対する実験から明らかにした。この研究成果は、2015年12月24日に欧州糖尿病学会機関誌「Diabetologia」(電子版)に掲載された。
食後の血糖値の急上昇は、糖尿病や心血管疾患の発症リスクとなる。これまでにも、米の前に野菜を食べると野菜の食物繊維が小腸からの糖や脂質の吸収を抑制することから血糖値急上昇に歯止めをかけることは知られていた。今回の研究で、最初に野菜、次に肉や魚を食べて最後に米飯という順番にすれば、より効果的に血糖値を抑えられ、また肉料理に含まれる脂質の吸収も抑制されるため体重のコントロールも期待できると、研究グループは見ている。