福岡市を拠点に活動するHKT48の指原莉乃さん(23)らメンバー7人が大阪・難波のNMB48のドキュメンタリー映画の完成披露試写会にサプライズで登場し、NMBファンらを驚かせた。
HKTの映画も同じ日に試写会が予定されており、舞台あいさつを合同で行って「相乗効果でお互いに良くなればいい」というのが理由だ。HKTの映画は指原さんの初監督作品で、指原さんはバラエティー番組の経験から「自分が見せたくない姿を見せるのが、人は面白い」と持論を展開。「メンバーがいやなシーンもそのまま使っている」のが「見どころ」だとアピールし、メンバーからは悲鳴混じりの声もあがっていた。
「支配人の次は監督...、かっこよすぎません?」
試写会は2016年1月15日、東京・六本木の映画館で行われた。NMBの映画では、太田夢莉(ゆうり)さん(16)が新曲の選抜メンバーから漏れて涙を流す場面がある。大田さんが当時を振り返って
「あの時は複雑な心境で、つい涙してしまって...。その時に(山本)彩さんが励ましてくださったんですけど...。この方は、歌、ダンス、パフォーマンス、全部においてパーフェクトなのに...。後輩の面倒見も良くて、どうして総選挙が6位なんだ!とちょっと怒りが芽生えました」
と熱を込めると、会場からは拍手がわき、他のメンバーも「1位になってください!」と同調。その直後の写真撮影の場面で、総選挙で1位だった指原さんらが「ちょっと待ったー!」と割って入った。指原さんの衣装だけ他のHKTメンバーと違って落ち着いた色の「監督風」。NMBのメンバーは
「支配人の次は監督...、かっこよすぎません?」(山本さん)
「いつか大統領とかになりそう」(渡辺美優紀さん)
と目を丸くしていた。
「『やだな...』というシーン」は「めっちゃあります!」
指原さんが、
「基本、バラエティーとかでも、自分が見せたくない姿を見せるのが、人は面白い。だから、すでにメンバーには見てもらったけど、『あー、あのシーンやだな...』というシーンが...」
などと持論を展開していると、「撮られる」側の兒玉遥さん(19)
「めっちゃあります!」
指原さんによると「完成するまでメンバーには見せていない」といい、
「カットせずにメンバーがいやなシーンもそのまま使っているので、そこが見どころですね」
とアピールしていた。
映画のタイトルはそれぞれ「道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48」「尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48」。両作品とも1月29日に公開される。西日本同士の対決になりそうだが、
「そうですね...、そこはもう穏便に、どちらも見ていただけば幸いです」(山本さん)
「どちらも全然違う作品。ジャンルの感じも涙の意味も違う。どちらも面白いと思うので、お願いします」(指原さん)
と、お互いに対決姿勢は避けていた。
山本さんは指原さんの勢いに押されたのか、HKTの退出後も
「わざわざ来てくださって、本当に...。私たちが行かなきゃいけないのに、すみません」
と恐縮しきりだった。