「誰の利益のために高速回避したんだよ!」
格安バスツアーが利益を出すのに考えられる方法は、スキー場がスキーヤーを誘致するためにリフト代などを割り引いたり無料にしたりするケース。最近はスキー・スノボ人口が激減しているので、どのスキー場も集客に躍起だ。とにかく来てもらえれば、スキーなどのレンタル代に食事代など、お金を落としてくれるし、うまくいけばリピーターになってくれるかもしれない。本来、スキー客やツアー会社の負担をスキー場が補うわけだ。
バスの運行コストを抑えれば、利益は出やすいだろう。運転手とバスのレンタル、ガソリン代を抑えれば、残りはほぼ利益になるはず。宿泊があればホテルや旅館の、行き帰りのドライブインからのキャッシュバックも利益を底上げしているかもしれない。
とはいえ、今回の事故でもなにやら不審な点が浮かんできた。バスが行程表とは違うルートを走っていたというのだ。
行程表によると、バスは1月14日23時に東京・原宿を出発。往路は関越自動車道と上信越自動車道を通り、長野県の佐久インターチェンジで一般道に入って複数のスキー場をめぐるルートのはずだった。この行程表どおりならば、事故現場は通行しなかった。
なぜ、運転手は行程表どおりに走らなかったのか――。バスを運行するイーエスピーは、異なるルートだった理由は「わからない」としている。
しかし、インターネットでは、
「誰の利益のために高速回避したんだよ!」
「時間調整で高速に乗らなかったとかいう説があるけど、そんなことはありえない。高速のほうが運転はラクだし、SAで調整すれば済むこと」
「運転手が小遣稼ぎで一般道を暴走か!?」
「会社側が経費を浮かせるために運転手に高速回避を示唆。運転手が小遣い稼ぎに個人的に高速回避。どっちかだな・・・」
「会社から言われたんだろ。高速代浮かせってwww」
などと、推測が飛び交っている。
事故原因を含め、警察による解明はこれからだ。