SMAPの曲、独立したメンバーは歌えなくなる 著作権上はOKだとしても、現実は厳しい...

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   「もし独立したら、SMAPの曲は歌えなくなるのかな」――。SMAPの分裂・解散騒動が大きな波紋を広げる中、ネット上にはこんな疑問が度々寄せられている。

   ジャニーズ事務所は、独立についての協議・交渉がなされている事実を認めているが、まだ結論は出ていないとされている。ただ仮に、初報どおりに木村拓哉さん(43)を除くメンバー4人が独立したら、今後、ライブやテレビ番組でSMAP時代の曲を歌うことはできるのだろうか。

  • 独立すると報じられた4人だが…
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SMAPの400曲近い楽曲はJASRACが管理

   まず思い浮かぶのが著作権の問題だろう。よく誤解されがちだが、楽曲の著作権を持っているのはジャニーズ事務所ではなく、作詞家と作曲家だ。そこに、作家から著作権を譲り受けた音楽出版社も加わる。

   たとえば大ヒット曲「世界に一つだけの花」では、作詞・作曲の槇原敬之さんとジャニーズ出版が権利者となっている。

   著作権者の多くは音楽著作権管理団体に管理を委託している。日本最大の管理団体「JASRAC」には、SMAPの400曲近い楽曲が登録されている。

   実はJASRACをはじめとする管理団体には、正当な理由なく著作物の利用許諾を拒んではならないという「応諾義務」がある。そのため、決められた使用料を支払えば、原則として自由に楽曲を使うことが可能だ。

   つまり独立後のライブでSMAPの曲を歌う場合は、主催者がJASRACに許諾手続きをとればOK。テレビ局各社はJASRACと包括契約を結んでいるため、個別に手続きをとる必要はない。

ジャニーズ事務所は黙っていない

   ただし、これはあくまで著作権法上の話。法律上は問題なくても、レコード会社等と交わした契約に引っかかる可能性がある。

   SMAPが契約レコード会社であるビクターエンタテインメントとどういった契約を交わしているかはわからないが、もし仮に、契約終了後の実演に制限があるとすれば、それに従わなくてはならない。

    もっとも、そもそもの話として、独立メンバーにSMAP時代の曲を歌わせるようなことがあれば、芸能界の一大勢力であるジャニーズ事務所は黙っていないだろう。

   テレビ局やイベントプロモーターが敢えて楽曲披露を企画するとは考えにくく、このまま分裂・解散となってしまった場合は、独立した4人が数々のヒット曲を披露する機会はほぼ失われると考えたほうがいいのかもしれない。

   そうした心配もあり、ファンの間では、なんとか解散を阻止しようとする動きが盛り上がりを見せている。ネット上では「SMAP STAY! どうか届きますように...」と題した署名運動や、ヒット曲「世界に一つだけの花」のシングル購買運動が展開中だ。

   ツイッター上では「SMAPは終わらせない」というハッシュタグとともに、熱いメッセージがいくつも寄せられ続けている。

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