所属事務所「会見で話したことがすべてです」
ベッキーさん側の会見については、タレントや企業のマスコミ対策に詳しい識者からも疑問の声が上がっている。
企業アナリストの大関暁夫さんは、自らのブログで、報道からはどうみても2人は友達でないのに、ベッキーさんが友達だと釈明したことに「ウソは論外」と批判した。ベッキーさんは、友達としたため川谷絵音さんの妻には謝罪しなかった可能性があるが、大関さんは、不祥事発生の危機管理広報の基本事項がなっていなかったと言う。これでは、企業ならつぶれてしまうレベルだというのだ。
大関さんは、さらに、報道陣の質問をシャットアウトしたことに対しても、「『包み隠さず』どころか『包み隠し』を堂々とやっているようなもの」だと疑問を呈している。
質問シャットアウトについては、広報戦略の著書もあるノンフィクションライターの窪田順生さんも、ニュースサイト「ITmedia ビジネス」の連載コラムで、「しっくりこない」と指摘した。
窪田さんは、質問を許せば不倫の印象が強まり、スポンサーから多額の損害賠償請求をされたり、妻から訴えられたりしてしまうとしながらも、シャットアウトでは、世間から誠意がないと反感を買ってしまって逆にスポンサー離れが進むとも言う。そんな事態を防ぐためには、隣に弁護士を同席させ、形式だけでも本人が質疑応答をしているという戦略もあったはずだとした。
不倫疑惑でどんな対応をすべきだったかはネット論議になっているが、ベッキーさん側はどう考えるのか。
所属事務所のサンミュージックプロダクションでは、J-CASTニュースの取材に対し、会見で妻への謝罪がなかったり、質問がシャットアウトされたりしたことについて、「本人が話したことがすべてです」(広報担当者)とだけコメントし、現在、ベッキーさんが、川谷さんと連絡を取ったり会ったりしていることはないとしている。