オトコの最大のコンプレックス「男性器」にまつわる都市伝説は無数にある。「右曲りは出世する」「根元にホクロがあると金回りはいい」「デブは小さい」「鼻の大きい男はデカい」「いや、鼻の大きさより鼻の下の長さだ。鼻下長は陰茎長に比例する」などなど。中でも最も本当らしく広まっているのが「指の長い男は男性器も大きい」だが......。
答えは、「半分ホント、半分ウソ」といったところか。男性器の大きさとの関係は不明だが、指の長さと男性ホルモンについては、医学・心理学・性科学・人類学など様々な学問の分野から研究した調査がたくさんあり、両者は相関関係があることがほぼ定説になっている。
ビジネス・スポーツ界の成功者の秘密は「2本指の法則」にあった
その草分け的研究が、2007年にイギリスの心理学者ジョン・マニング博士が発表した「2D/4D比の2本指の法則」である。「2D」とは英語で親指から2番目の指、つまり人差し指のこと。「4D」とは4番目の指、薬指のことである。「2D/4D比」とは、この2本の指の長さを比較した数値で、人差し指より薬指の方が長い人ほど男性ホルモンの代表格であるテストステロンの数値が高いという。つまり、いわゆる「男らしい」「男性度が高い」というわけだ。
あなたも指先から付け根までを測って、人差し指の長さを薬指の長さで割ってみてはいかが。1より小さい数値ほど薬指の方が長く、男性度が高くなる。ちなみに日本人男性の平均は0.95である。
では、なぜ薬指の長さが重要なのか。指の長さの比率は母親の胎内にいる時に決まってしまう。人間の体の基本形は女性で、胎児期にはまず女性として作られる。途中で、男性になる人は女性の性腺が精巣へと分化、精巣から分泌される男性ホルモンのテストステロンによって男性としての体が作られていく。