「会社の大事な会議に遅れてはならない」 停車した列車を降りた男性会社員のその後

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   「会社の大事な会議に遅刻できない」――。会社勤めの人であれば、おそらくその気持ちは十分に理解できるだろうが、やっていいことと悪いことがある。ある40代の男性は、緊急停車した列車から線路上に降りて、駅に向かって歩き出してしまった。

   JR東日本によると、この騒ぎでJR常磐線は運転を一時見合わせ。上下線の41本に最大1時間の遅れが出て、6万4000人に影響が出たという。

  • 10万人超が大迷惑! 40代男性が列車を止めた理由は…(写真はイメージ)
    10万人超が大迷惑! 40代男性が列車を止めた理由は…(写真はイメージ)
  • 10万人超が大迷惑! 40代男性が列車を止めた理由は…(写真はイメージ)

自力で駅まで歩き、列車を止めたのは「約17分間」

   騒ぎは2016年1月12日朝、東京都足立区のJR常磐線の綾瀬駅で起った。列車を待っていたお客がめまいを起こしてホームから転落。駅の警備員が非常ボタンを押して、取手発明治神宮前行きの上り普通列車(10両)が綾瀬駅の手前300メートル付近で緊急停車した。

   転落したお客が救助されれば事なきを得て、すぐに発車するだろうと乗客の誰もが思っていたはず。ところが、緊急停車していた列車に乗っていた40代男性が列車の窓を開け、線路上に降りて駅に向かって歩き出した。

   その理由を、「会社の大事な会議に遅れてはならない」といったという。

   JR東日本は、「男性が線路上を歩いたことで列車が停車した時間は、安全確認がとれるまで約17分間でした」と話す。自力で駅まで歩いてきたところを駅員が保護。その後、駅員が110番通報して警視庁綾瀬署員が駅に駆けつけた。

   インターネットには、

「社蓄の鏡だなwww」
「ブラック企業なら... きっと『なに駅員に捕まってんだよ!もっと頭を使え!』っていうだろうwww」
「そんなに大事な会議なら、余裕もって家出るとか、会社の近所のホテルに泊まれよ」
「恐るべし! 社畜をこじらせるとこうなるのか」
「で結局、会議には間に合ったの?」
「こんな判断力の人間が会社で使いものになる訳ない」

といった声が寄せられているほか、

「遅延証明書じゃダメなの?」
「大事な会議が重役へのプレゼンだったら必死になるのもわかる」
「悪いのは点検費用、保守費用の削りまくりですぐ止まるJR東日本ですわwww」

などと同情を寄せる声がないわけではない。

   40代男性は駅構内で警察から簡単な事情聴取を受けた後、警察署で詳しい取り調べを受け、厳重注意処分となったというから、どう転んでも会社の大事な会議には間に合わなかったと思われる。

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