改訂版発行時に一部表現を修正することも検討
また、これ以外にも「男はいつもゲンワクされたがっているのよ」「夫婦間の家事ブンタンなんて幻想だ」「男の収入をドガイシできる女なんているのか?」と特定の価値観に偏ったものもあった。
こうした例文に「シャレにもならない下品さ」「学生さん達が(これで)勉強しているなんてぞっとする」とネットで批判が殺到し、通販サイト「Amazon」の同書販売ページには、星1つの低評価レビューが相次いで投稿される事態となっている。
「過激」とも言える例文を収録した意図は何だったのか。駿台予備校や駿台文庫を運営する学校法人駿河台学園の広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、例文を考えたのは著者の霜さん自身だと明かし、「変化の激しい現代を生きていくため、より新しい言葉づかい、より生徒さんに覚えやすい表現にしようとしたためです」と語る。
駿台予備校生からの苦情は寄せられていないか、との質問には「それは把握していません。彼らは今週末のセンター(試験)に向けて今必死に勉強しておりますので...」と答えた。
ただ、「不愉快に感じられた読者の方には謝罪したい」とし、「改訂版発行時に一部表現を修正することも協議しています」と明かした。なお、刊行前の編集会議には女性スタッフも参加していたという。
いわゆる「下ネタ」を取り入れた問題集は、これだけでない。東進ハイスクールの人気講師が執筆し、語呂合わせで古文単語を覚えられると評判の単語帳「古文単語ゴロゴ」には「初Hで死ぬ」(はつ=死ぬ)「あそこばっか吸ってなさる」(あそばす=なさる)といった例文が登場する。