富士山の9.5合目付近の活動は訓練含めて初めて
静岡市消防航空隊は南アルプスで3000メートル級の救助活動に対応できるような訓練を積んでいるものの、富士山の9.5合目付近で活動するのは訓練を含めて今回が初めて。救助にあたった隊員は調査に対して
「自分の体が急に動かなくなった」
と話しており、低酸素症の状態で救助に臨んだ可能性もある。
調査結果発表の時点で市側は男性の遺族と面会できておらず、遺族はそのことも含めて市側への不信感を募らせたようだ。遺族は15年12月1日付で提訴し、訴状が16年1月6日に市に届いた。市は提訴の事実を1月8日に発表した。
静岡市の消防総務課の説明によると、訴状で原告側は(1)救助器具の装着方法に問題があった(2)男性をヘリに収容する際の確認が不十分だった(3)落下後も救助を継続すべきだった、などと主張している模様だ。