太平洋戦争の後に始まった「成人式」
諸説あるものの、成人式は1946年11月、埼玉県北足立郡蕨町(現在の埼玉県蕨市)で初めて開かれたとされる。太平洋戦争で荒廃した地元を盛り上げるため、当時の埼玉県蕨町青年団の団長が企画。蕨第一国民学校(現在の蕨市立蕨北小学校)の校庭にテントを張り、若者を励ます集会が実施された。
その後、政府が「成人の日」を1月に設けたため、今につながる催しが全国に広がった。しかし、近年では式を妨害したり、式中に迷惑行為をはたらいたりする「新成人」が問題となっていた。今年も水戸市や北九州市で、派手な衣装に身を包んだり、大声で騒いだり、式を妨害したりする新成人が現れた。
毎年同じようなニュースを見ているためか、「成人式不要論」は以前からネットで根強く支持されている。15年1月6日から15日にかけてYahoo!が実施したアンケート「成人式は必要?」でも、不必要(47.1%)が必要(44.9%)を上回っている。