デビッド・ボウイ「喫茶店でJKの宿題手伝っていた」 訃報で次々に再発掘される来日時の「逸話」と「伝説」

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「店にある自身の海賊版CDをすべて持って帰った」

   これは来日会見時に自ら明かしたエピソードが元になっているとみられる。ソニーミュージックの特設ページには、会見の要約が記録されており、蕎麦屋のくだりは次のように書かれている。

「日本人はみんなとても親切で、道をたずねた時に英語で説明できない人は手を引っ張って、そこまで連れていってくれたりする。蕎麦屋やうどんやに行きたいと思って道をたずねると、そこまで連れていってくれたことがあるんだ。こんな経験ができるのは日本だけだね、ホントに素晴らしい国だよ」

ボウイさんを蕎麦屋に連れて行ったのが浅草の警官かどうかは分からないものの、丁寧な道案内に感激したことは間違いなさそうだ。

   他にもネット上では、死去を機に「飲み屋で会った京大生相手にアメリカからのオファーに悩んでいることを告白した」「東京のさびれた居酒屋で見かけた」「海賊版ショップで自身の海賊版CDをすべて持って帰った」といったさまざまなエピソードが新たに投稿されている。

   1973年の初来日公演では、全ての衣装デザインを山本寛斎氏に依頼したボウイさん。故・大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」(83年公開)への出演、写真家・鋤田正義氏との約40年にわたる親交など、日本人クリエイターたちとの仕事も目立った。

   がんを患っていたボウイさんは1年半におよぶがんとの闘病の末、2016年1月10日(現地時間)に息をひきとった。69歳の誕生日を迎えた8日にニューアルバム「★(ブラックスター)」をリリースしたばかりだった。

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