人間が外から心配するより、直接合わせた方がいい
パンダのパートナー選び行動には、様々な遊びや絆を結ぼうとする行為、逆に無視したり攻撃したりする行為があり、見かけによらず複雑だ。研究チームは、結局、好みの相手と好みではない相手の両方とを対面させた。その結果、「オスとメスの双方が相手に好感を持った場合に、もっとも繁殖率が高かった」という。柵の外から人間があれこれ心配するより、直接合わせた方がいい、という単純な結果だった。
論文では、結論として、「これまで飼育下の繁殖計画の中で、繁殖相手の好みの問題を大きく取り上げてこなかったことは驚くべきことだ」と述べている。
「デリカシーがないなあ~、人間は!」とパンダ君の方が驚いているかもしれない。