武田鉄矢が海援隊・中牟田俊男の食道がんを公表 「今度は私が待つ番だと」

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「食道に癌を発症したとの報告でした。」

   海援隊の中牟田俊男(なかむたとしお)さん(66)に食道がんが見つかったことが、リーダーの武田鉄矢さん(66)から公式ホームページ上で報告された。

  • 武田さんが中牟田さんの食道がんを公表(写真は公式ホームページのスクリーンショット。右が中牟田さん)
    武田さんが中牟田さんの食道がんを公表(写真は公式ホームページのスクリーンショット。右が中牟田さん)
  • 武田さんが中牟田さんの食道がんを公表(写真は公式ホームページのスクリーンショット。右が中牟田さん)

「千葉と私には、どうしても驚いて欲しくないようでした。」

   武田鉄矢さんは2016年1月6日、海援隊の公式ホームページ上で「海援隊からの緊急のお知らせ」として中牟田さんの状況を報告した。それによると2015年12月半ばに中牟田さんから、武田さんと同じ海援隊メンバーの千葉和臣さん(64)に対して、食道にがんを発症したため新年早々に入院して体調を整えたいと申し出があったという。

   中牟田さんの告白は静かだったといい、

「千葉と私には、どうしても驚いて欲しくないようでした。」
「ポツリ、『すぐに戻ってくる』とそう言って、自分でうなずいていましたので驚くのを止めました。

と武田さんはつづっている。

   海援隊は1971年に結成され「母に捧げるバラード」で1974年のNHK紅白歌合戦に出場、ほか「あんたが大将」や「贈る言葉」などのヒット曲で知られるフォークグループだ。1982年に一度解散するも1994年再結成し、CDのリリースやライブツアーを行ってきた。

   特に武田さんは中牟田さんと同級生であり、報告の中でも

「何せ、十七歳で、放課後の教室で初めて出会ってから50年のつき合いですので 胸に湧く思いは様々ありますが、数年前は私自身が己れの病で中牟田を待たせたことがありますので、今度は私が待つ番だと前を向きました。」

と長い付き合いからの友情と信頼をみせた。

   この「数年前の己れの病」は、2011年10月に手術を受けた心臓疾患のことを指すと思われる。武田さんは生まれつき大動脈弁が2枚しかない先天性二尖弁であったことから患った「大動脈狭窄症(きょうさくしょう)」を手術し、この年の11月はリハビリのためにいくつかの海援隊のコンサートの出演を見送っている。

「我ら最長寿のライブバンドをめざす夢を持っております」

   武田さんは、中牟田さんの思いを汲んで待ってほしいとして、

「三人でしみじみ話したことですが、我ら最長寿のライブバンドをめざす夢を持っております。どうぞその夢の途中の出来事とこの度のこと見守って下されば有難いです。」

と、海援隊としての夢を語りながら報告を締めている。

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