ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が2016年初頭も猛威をふるい、感染が拡大を続けている。国立感染症研究所が1月5日に発表した全国の患者数報告によると、昨年12月14日から20日まで3週連続で増えたことがわかった。33都道府県で前週の報告数を上回っており、手洗いの徹底や、症状が出た場合は早めに医療機関を受診するよう勧めている。
発表によると、14日から20日までの週の患者数は、都道府県別では大分が最多の24.67人。以下愛媛(17.35人)、東京(15.16人)、神奈川(14.95人)、三重(14.2人)、石川(14.14人)、富山(14.0人)、兵庫(13.69人)、岡山(12.81人)、埼玉(12.52人)、山形(12.23人)などの順だった。
感染性胃腸炎は、ほとんどがノロウイルスやロタウイルスが原因。患者との接触に加え、嘔吐(おうと)物や便を介して感染するため、予防には手洗いの励行や、嘔吐物などの適切に処理することが必要だ。