「夕張メロン」の偽物売ったら懲役もある 7品目で始まった「GIマーク」とは?

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海外では「アイダホポテト」「トスカーナオリーブオイル」も

   海外では米国の「アイダホ産アイダホポテト」「インディアナ州産牛肉」、欧州連合(EU)の「トスカーナオリーブオイル」などが地理的表示産品として保護されている。国内には地域名と産品が結びついた名称として「草加せんべい」(埼玉県)、「三ケ日みかん」(静岡県)などがあり、地理的表示保護制度の有力候補と目されてきた。

   国内ではこれまで商標制度があり、「松阪牛」など地域にちなんだブランド名が商標として認められるケースはあったが、行政が不正使用を監視する仕組みがなかった。これに対して、地理的表示保護制度は名称やマークを偽って使った場合には懲役や罰金などの罰則規定があり、不正使用の監視によってブランド力を高めることが可能になる。また、地理的表示保護制度は世界貿易機関(WTO)の貿易関連知的所有権(TRIPS)協定に基づき、既にEUやアジアを中心に100か国以上が導入している。このため、日本で登録した産品は海外でもブランドが保護される。

   農水省は地理的表示保護制度で高品質の地域ブランドが増え、消費者の信頼が高まれば、対象産品を使った加工食品や観光農園が生まれるほか、輸出の増加につながるのではないかと期待している。

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