2016年1月6日の衆院本会議で、安倍晋三首相が「ネットスラングを使った」として話題になっている。
民主党の岡田克也代表は、補正予算案に盛り込まれた低所得の高齢者に1人あたり一律3万円を配る臨時給付金を「国民の税金を使ったバラマキの選挙対策」だと主張。これに首相は「バラマキには当たらない。ましてや選挙対策という批判は全く的はずれ」と反論した。
その上で、2014年に民主党代表だった海江田万里氏が当時の党首討論で、同じく低年金者を対象とした給付金について「財源を見つけて行うべき」と発言していたと指摘し、「海江田代表の発言を踏まえれば、皆さんは、天に唾どころか、天に対してブーメランを投げているようなものだ」と手ぶりを交えて述べた。
「ブーメラン」は、他人に言ったことが自分自身にも当てはまり、そのまま返ってくることを表す。ネットスラングとしても以前からおなじみの表現とあり、首相の発言はネット上で「面白い」「演説上手いwww」などと話題に。ただ、中には「別にブーメランじゃなくても天に投げれば戻ってくる」という冷静な指摘もあった。
一方、民主党代表代行の蓮舫氏は7日、首相の発言について
「なにがブーメランか。安倍総理は何につけても自己に都合よく解釈するが、まさに代表例」「当時、自民党も三党合意した制度でもある安定財源を確保した月々の付加金はバラマキで、自分が給付する一回限りの3万円はバラマキではないと言う」
などとツイッターで反論を寄せている。