子どもをUFOキャッチャーに潜り込ませて景品を盗む保護者 ツイッター動画投稿が「大炎上」して警察沙汰に

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   幼い少年がUFOキャッチャーの筐体(きょうたい)に潜り込み、手を伸ばして景品を不正につかみ取る――。そんな様子をおさめた動画がツイッターに投稿され、ネット上で物議を醸している。

   動画の投稿主は少年の保護者とみられる男性。本人はツイッターで「景品はもどした」と釈明しているが、トラブルが起きたゲームセンターの運営企業は、「窃盗事件として警察に被害届を出しました」としている。

  • UFOキャッチャー巡る「バカッター」で大炎上
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「立派な犯罪ですよ?」「止めようとしないのに驚き」

   問題の動画は2016年1月5日に投稿されたとみられる。すでに元の動画や関連するツイートは削除されているが、第三者がYoutubeなどに転載しており、現在でもその内容が確認できる。

   約8秒と短い動画のなかには、小学校低学年くらいの少年がUFOキャッチャーの景品取り出し口に体を入れ、手を伸ばして人気キャラクターのぬいぐるみを「獲得」する一部始終がおさめられている。

   近くには少年の姉とみられる女性が立っており、「すげーじゃん×××(少年の名前)、やばいって」などと笑いながら発言している。少年の行動を止めたり、叱ったりする様子は一切ない。

   動画は、女性が「100円!」と叫ぶところで突然終わる。発言が途中でぶつ切りになっているため、その詳しい意図は分からないが、「景品を獲得した代わりにゲームの『プレイ料金』を支払おうとした――」、そう推測することもできる。

   ネット上では動画を投稿したユーザーに対して「立派な犯罪ですよ?」「周りの人が止めようとしないのに驚き」などと非難の声が相次いで寄せられた。しかし、投稿主の男性はこういった批判に対して、

「こーやってTwitterでぐちぐちいって警察にすぐ通報したり。。参っちゃいますよ」
「自分もゴミだけど、Twitterでバカみたいなことしてる君たちもゴミですよ??」

と、まるで開き直るような反応を見せた。こうした態度に反感を覚えた人が多かったようでさらに批判は加速し、いわゆる「大炎上」状態となってしまった。

   その後、男性はツイッターで「景品はもどした」と釈明している。しかし、動画が撮影されたゲームセンターの運営企業はJ-CASTニュースの取材に対し、

「動画に登場する人物が景品を不正に入手し、そのまま持ち去ったことが確認できましたので、窃盗事件として警察に被害届を出しました。以降の処理については、警察にお願いしています」

と答えた。

メーカー側も予想できない「トンデモ」行為

   ただ、一部では「こんなに無防備な構造してるのか最近のプライズ物の筐体って」と、筺体の「防犯機能」が不十分なのではないかと問題視する向きもある。実際のところ、こうしたUFOキャッチャーにおける「ルール違反」は、どんな状況でも実行可能なのだろうか。

   一般社団法人「日本クレーンゲーム協会」によると、「取り出し口から景品を入手しようとするトラブルは、そこまで珍しいケースではありません」。協会が運営しているゲームセンターでも、同様のトラブルは散見されるという。

   しかし、メーカー側もこうした不正行為をただ見過ごしているわけではない。取り出し口に手を入れると警報が鳴り響くなど、何らかの対策が施された筺体がほとんど。そのため、今回のように実際に景品が持ち出されてしまうことは稀だという。

   実は、動画に登場する筺体も、本来なら取り出し口から内部へ手を入れることができない構造になっている。協会の担当者は今回のケースについて、「筺体に潜り込んで腕を伸ばしたのが身体の小さい子どもだったため、わずかな隙間から手が入り景品を獲得することができたのでしょう」として、メーカー側も予想していなかった行為だと見ている。

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