中国が南沙諸島人工島に「民間機」飛ばした思惑 「平和利用」強調は「軍事利用」の隠れ蓑?

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北は台北、南はジャカルタが4時間圏内に

   多くのLCCは、「片道4時間以内」を基本的な運航範囲にしている。仮に今回の試験飛行で使用された機体が人工島の新空港を拠点にした場合、北は台北、南はジャカルタまでが4時間圏内に含まれる。旅客機ではなく軍用機がこの空港を利用するとなれば、さらにカバー範囲が広がることになる。

   だが、今回の新華社通信の報道で登場するのは「民間機」のみだ。新華社通信は別の論説記事でも、新空港が「公益に資する」という見出しを掲げた。その中では、14年3月に発生し、15年1月になって乗員乗客239人全員の死亡が認定されたマレーシア航空370便墜落事故について、初動に時間がかかったことを指摘しながら

「永暑礁のような拠点があれば、救助に向かうまでの時間を劇的に減らせたはずだと専門家は指摘している。海の捜索と救助は最初の数時間がきわめて重要で、近くに地上拠点があることは明確な利点だと言える」

と主張した。

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