「幸せな人ほど長生き」「不幸な人は短命」 72万人大調査から意外な「真実」が見えた

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幸福か不幸かは、死亡リスクにまったく関係なかった

   また、同様に「気持ちが落ち着いているか?」「リラックスしているか?」「ストレスを感じているか?」「人生をコントロールできているか?」など心理状態を質問して点数評価した。さらに、病気の有無を聞き、健康状態について「極めて良い」「良い」「普通」「良くない」を答えてもらい、点数評価した。

   すると、「幸福・不幸」と「健康・不健康」との間の関連は高く、不幸な人は不健康な人が多かった。同様に、幸福な人は健康な人が多かったのだ。

   追跡期間中に3万1531人(全体の4%)が死亡した。死亡した人々を調査開始時点での健康状態の点数で調整して分析すると、幸福な人と不幸な人の死亡リスクに差がほとんどなかった。「ストレスを感じているか?」「人生をコントロールできているか?」などの質問の回答に関しても、死亡リスクとの関連性はまったくみられなかった。

   調査開始時点の「健康状態」が死亡リスクに関係はするが、「幸福か不幸か」とか「人生をコントロールできているか、いないか」など心理的な要素はまったく関係しなかった。つまり、「幸福だから健康になるのか」、それとも「健康だから幸福と思うのか」という冒頭の問いの答えは「健康だから幸福と思う」が正しかったのだ。

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