「せっかく並んでいたのにみんな買えなかった」「買えない人達をあざ笑うように見てましたよ」――。
人気コーヒーチェーン「スターバックス」の店舗で起きた、福袋の「買い占め」が問題となっている。店が用意していた100個以上の福袋を、行列の先頭に並んでいたグループが全て買い占めたため、他の客は一切購入できなかったらしい。
「始発で5時から並んだのに......」
今回の買い占め騒動が起きたのは、2016年1月2日に福袋の販売を開始した「スターバックス 二子玉川ライズドッグウッドプラザ店」。現地にいたツイッターユーザーの報告によると、2日の早朝5時にはすでに福袋を求める客が行列を作っていた。
開店時間の7時を迎え、寒空の下で長時間並んでいた客は「やっと購入できる――」と喜んだに違いない。だが、行列の先頭に椅子を置いて「場所取り」をしていたグループが、店が用意していた100個以上の福袋を全て買い占めてしまった。開店までの間、同グループは近くに停めた車の中で待機していたという。
ツイッター上には、現地のユーザーから怒りの声が続々とあがった。
「酷かったですよね...寒かったのに!!あの人たち、椅子だけ置いていて並んで無かったんですよ。48個、60個の合計で108個買い占めです。許せないです!!」
「二子玉川ライズのスタバ、始発で5時から並んだのに、一番前の人に60個(編注・正しくは108個以上)箱ごと買われた」
店の対応にも疑問の声
毎年1月1日および2日から店頭限定で販売されるスターバックスの福袋は、一部の店舗では前日の夜から購入客による行列ができるほどの人気商品だ。3500円と6000円の二種類あり、限定デザインのトートバックやマグカップなど、この福袋でしか入手できないアイテムも存在する。ネットオークションで定価の倍近い値段でやり取りされることも珍しくはないようだ。
そのため、買い占めを行ったグループの目的が「転売」にあるのではと疑う向きもある。実際、この福袋は「ヤフオク!」などのオークションサイトに定価以上の値段でいくつも出品されている。
ただ、こういった買い占めによる転売を防ぐ目的もあり、多くの店舗は「1人3点まで」などと販売個数を制限していた。しかし、このたび買い占め騒動が起きた店舗では、そういった制限をかけていなかった。
ネット上には、
「スターバックスが好きで大事にしてくれるファンの気持ちや労力を、店側が踏みにじった」
「スタバ福袋を先頭客が買い占め。全部売ったお店が悪い」
「買い占めた客はクソなんだがコレは個数制限しなかった店が悪いわな」
などと、店の対応にも批判的な意見があがっている。J-CASTニュースの取材に対し、二子玉川ライズドッグウッドプラザ店は「この件に関しまして、店舗として一切お答えすることはできません」とだけ答えた。