簡単な操作で、写真にキレイな加工を施せるInstagram(インスタグラム)。日常を気軽に切り取り、多くの人々に届けられるとあって、いまや芸能人がイメージを浸透させるうえで、重要なツールとなっている。
しかし、コメントにステマ「広告」風のものが目立つ。とりわけ女性芸能人に多く、モデルで女優の菜々緒さん(27)もあまりのひどさに耐えきれず、「やめてほしい」と怒っている。
「困り顔よりこっちをニュースにして」
菜々緒さんは2016年1月3日、インスタグラムに「そろそろやめようかスパムたち」と添えて、スパムコメントのスクリーンショットを投稿した。画像ではユーザー名も隠されないまま、以下のようにコメントが晒しあげられている。
「素敵 この前聞いた○○○○○ダイエット試しに始めたら12日で8kgも減量成功!! 汗すごい出るし肌もあれないし脚もほそくなったし季節関係なく痩せれるから使いやすいねー」
「×××××××ってニガくない?!1日5分磨いただけでピカピカになるから我慢」(いずれも伏字は編集部)
また画像に加えて、「#ななおこぷんぷんまる」「#ダイエットやホワイトニングなどの商品を紹介するコメントは悪徳なスパム広告です」と怒りのコメントを付け、インスタグラムの日本公式アカウントへ「気付いてください」と訴えた。
菜々緒さんのスパム被害は、このところ過激さを増しているようだ。15年12月28日には、
「ブロックしてもブロックしても、新しいアカウント作ってイタチごっこ。消しても昔の投稿見ると復活してるし。消しても意味がない」
と投稿。インスタといえば「自撮りの表情」がニュースになりがちだが、「#私の困り顔よりこっちをニュースにしてください」と呼びかけ、被害の切実さを伝えている。
柴咲コウ、紗栄子、山田優...注意喚起もスパムは減らず
警鐘を鳴らしているのは、菜々緒さんに限らない。2014年には、柴咲コウさんが「スパム詐欺広告やめろにゃっ 美は一日にしてならずだろにゃっ!!!」と発言。紗栄子さんや山田優さん、仲里依紗さん、渡辺直美さん、中村アンさんらによって、たびたび注意喚起されているが、いっこうにスパムは消滅しない。
また、本人は言及していないが、スパムの温床になっているアカウントは多い。ここ数日間でも、
「●●●●●で健康的に痩せることができたよ」(木村文乃さんに対して)
「■■■■■着て生活してたら足が細くなったょ」(北川景子さんに対して)
「わたしも□□□□□スリムで1ヶ月~8キロできたよ」(ベッキーさんに対して)
「あたしは▼▼▼▼▼▼▼▼で目標体重まで行きました」(木下優樹菜さんに対して)
「歯を傷つけなくて自然な白さになってくれる△△△△△は本当優秀ですよね!」(水原希子さんに対して)
のように、商材名(伏字は編集部)を織り込んだスパムコメントが、有名人のアカウントにつけられていた。タレントの人気に便乗したスパム広告、やみそうにない。