糖尿病の治療薬として知られる「メトフォルミン」が、健康寿命を延ばす可能性があるとして研究が進んでいる。
過去の研究では2013年、ベルギーの研究者による線虫を使った実験で、その老化を遅らせて健康な状態を維持しつつ長生きさせられることが分かった。同年、米国立衛生研究所ではマウス実験で、健康寿命が延びたと発表している。
2015年11月には米食品医薬品局(FDA)が、メトフォルミンのヒトでの臨床試験を認めた。成果が出れば、加齢そのものを遅らせて病気の予防につなげる可能性が期待できるかもしれない。効果があがれば、健康寿命が120歳まで延びるとの予測も出た。2016年が「アンチエイジング薬元年」となるか。