正月恒例の「箱根駅伝」で、ヒートアップした実況アナウンサーが選手の名字を間違えるハプニングがあった。
東洋大学4年の五郎谷(ごろうたに)俊選手が走る中、ラグビー日本代表の五郎丸(ごろうまる)歩選手を連想したのか、「五郎丸!」と呼んでしまったのだ。
ゴールまであと1キロで...
2016年1月2日に行われた第92回箱根駅伝・往路で、五郎谷選手は15年に引き続き最後の5区を任された。2位でたすきを受け取ると、強風にさらされながら力強い走りをみせた。
日本テレビ系の中継番組では、実況アナウンサーが選手たちのエピソードを次々と紹介。五郎谷選手は15年3月に父親が大動脈瘤破裂で亡くなったといい、アナウンサーは
「5区は標高が高く天国も近い。お父さんも見やすいと思う。全力で走り切ってお父さんに走ったよ、と報告したい。そう話していました」
などと語っていた。
往路優勝のゴールテープを切ったのは、青山学院大学4年の「3代目・山の神」こと神野大地選手だった。それでも五郎谷選手は、翌3日の復路での逆転につなげるべく力走を続けた。
ハプニングが起きたのは、ゴールまであと1キロをきった頃だった。力が入った実況アナウンサーは、東洋大監督が五郎谷選手に声をかけていたことを紹介する中で、
「『五郎行け!五郎行け!』そんなふうに五郎丸に声をかけていました!五郎丸も前回の自分に打ち勝つ、ふがいなかった自分に打ち勝つ、そして青山学院二連覇を許さない、自分たちは2年ぶりの優勝をする、そう話していました!」
と、勢い余って名字を間違えて呼んでしまった。
武井壮も五郎谷選手に注目
視聴者はこの言い間違いを聞き逃さなかった。ツイッター上には
「もう実況興奮して五郎谷のこと五郎丸っていってるwww」
「東洋大学の五郎谷くんの走りを見ながら誰もが我慢してたのに、とうとう最後に実況がさりげなく『五郎丸』って噛んでた」
といったツッコミが続々と上がった。
ちなみに、世界マスターズ陸上競技選手権で15年に金メダルを獲得したタレントの武井壮さんも五郎谷選手に注目。5区の時間帯には、
「ラグビー五郎丸に次ぐ五郎谷ブームを作るためにはこの五区で神野をブチ抜く必要がある。。。」
と、ツイッターで期待を寄せていた。