乳がんの前兆に「はる」「痛む」は全然ない
次に悩み事で登場したのはBさん(47歳)。2児のママだ。
Bさん「とっくに授乳が終わったのに、もう18年間も白いネバネバした液体が乳首から出ます。市民マラソン大会に出た時に、ゴール後、Tシャツの胸ににじんでいるのに気づかず、恥ずかしい思いをしたこともあります」
松本明子「かわいそう~。」
有働アナ「アンケートでは、16歳の人も『白い液が出る』と答えています」
土井医師「心配ありません。乳腺は分泌器官なので、授乳していない時でも分泌物は作られます。誰でも起こります。ただ、赤や茶褐色の液が出る時は奥に腫瘍ができている場合があるので、病院に行きましょう。16歳の人は、アトピー性皮膚炎がひどくて、滲出(しんしゅつ)液が出ているかもしれません」
有働アナ「しこりはないけど、乳房が痛い、はるという人が多いですが」
土井医師「エストロゲンという女性ホルモンが、月経と月経の間に増えたり減ったりします。それに応じてはるので、まったく異常ではありません」
松本明子「はってカチカチになることがあるんです。乳がんじゃないかと心配になりますけど」
土井医師「ホルモンの変動と年齢からくるものです。乳がんは、はるとか痛むとかが全然ないのが特徴です。だから、見つけるのが難しいのです」
ゲスト一同「ええ~! そうなんだ」
スタジオで、土井医師から自分でできる乳がんのチェック法を教わる。ただ自分の乳房を触っても、何を見つければいいか分からない。「しこり」の硬さをイメージするのにちょうどいいのが、手の甲の骨だ。おっぱいの中にできたしこりの上には、軟らかい乳腺や脂肪があるので、タオルハンカチを乗せて手の甲を触ると、実際に近いイメージがつかめる。まずは肋骨に平行に触り、続いて上下に触ると、まんべんなくチェックできる。
有働アナ「左右の大きさが違うと悩む人がたくさんいますが」
土井医師「日本人の7割は左側が大きいといわれます。左右まったく同じ人はいません。ただし、急に片側が大きくなった人は、しこりに要注意です」