「第66回NHK紅白歌合戦」のリハーサル2日目が2015年12月30日行われ、特別企画コーナーに出演する小林幸子さん(62)もリハーサルを行った。
2011年以来となる紅白。常連だった当時、毎年のように話題になっていた「舞台装置」(巨大な衣装)も復活となるが――。リハーサルは「メガ幸子」の動作不調で一時中断。終了後の囲み取材で、小林さんは「(メガ幸子が)びっくりしちゃった」と動かなかった理由を分析している。
ニコ生が「応援裏実況」でコメントも映す
かつてのド派手衣装から、ネットユーザーに「ラスボス」と愛されていることを背景に、特別企画はネットカルチャーとの融合がテーマとなっている。小林さんが歌うのは、ボーカロイド曲として知られる「千本桜」。「ニコニコ動画」の人気楽曲で、 小林さんの再ブレイクを手助けした持ち歌でもある。
今回NHKは動画配信サービス「ニコニコ生放送」とのコラボレーションを選んだ。紅白の放送時間にあわせ、「ニコ生」では「応援裏実況」番組を放送。そこに書き込まれたコメントが特別企画中、舞台上の「美術セット」に映し出される。
12月30日のリハーサルでは、ニコ生コメントがダミーなこと以外は、ほぼ本番と同じ動きで行われる予定だった。白組司会の井ノ原快彦さんが、「ディテールが細かい」と絶賛する衣装に身を包み、小林さんの演技がスタートした。
しかし開始から数十秒、急遽スタッフから演技ストップの指示が飛ぶ。舞台後方の設備に不調があったようだ。「衣装」を厳重に着込んだ小林さんは、背後の様子がわからないまま。結局、リハーサルは故障部分を使用せず行い、「完全体」のメガ幸子の披露は本番までお預けとなった。