たらふく食べて寝正月が楽しみ 「年越しドカ食い」もたまにはいい?

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年越しそばは意外と危険

   まず気になるのが、数の子の大量食いだ。1日どの程度が適量なのか。

   管理栄養士は「カロリーは1本30キロカロリー程度と低めですが、塩分が1.5グラムと高め」と指摘する。そのため、1日2、3本に抑えたい。味付けは、だしをきかせてできるだけ薄めにする。

   もし食べ過ぎて塩分を過剰摂取したら、考えられるリスクとして、管理栄養士は高血圧に加えてダイエット上の懸念もあると話す。「体がむくんで血流が悪化、細胞に栄養がいきわたらなくなって代謝が下がり太りやすくなるのです」。コレステロールも含まれている。鶏卵やイクラと比べると少ないが、やはり食べ過ぎは避けたい。

   栄養面では、数の子はタンパク質が豊富だ。タンパク質は毎食「片手手のひら1杯分」の摂取が目安となる。おせちの中の数の子やブリ、サケ、エビ、田作りといった料理を食べる際はこの点に気を配りたい。またおせち料理は野菜が不足しがちなので、なますや菊花かぶも積極的に食べてほしいという。

   大みそかの「年越し大食い」はどうだろう。管理栄養士は「意外」な回答だった。

「せっかくご実家で出されるごちそうですから、この時は見逃してもよいかもしれません。時には例外を認めることも、ダイエットが成功するコツでもあります」

   実は最悪なのが、張り切ってダイエットして減量しても、苦しくて長続きせずリバウンド、反省してまた挑戦するが挫折して失敗、という悪循環に陥ることだ。リバウンドを繰り返すと筋肉減少や代謝の低下を招き、太りやすくなってしまうという。

   とはいえ、先々のことを考えると可能な限り悪影響を及ぼす行為は避けたい。そこで、食べ方のポイントを聞いた。

   注意したいのは、そばだ。食品ごとの血糖値の上がり方を示した「GI値」では、そばは低い。ヘルシーなイメージを持つ人もいるだろう。だが、そばだけを一度に大量に食べると血糖値を急上昇させる要因になるという。そこで「ざるそば、もりそばではなく、月見そばなど具を増やすのがお勧めです」。ざる、もりにする場合は、単品で食べずに豆腐やサラダといったおかずを一緒に食べるとよい。

年越しそばは「具だくさん」で
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