大晦日恒例のNHK紅白歌合戦のリハーサルが2015年12月29日、東京・渋谷のNHKホールで始まった。この日は本番用の衣装を着ずに行う「音合わせ」と呼ばれる段階で、午前中は初出場の大原櫻子さん(19)、乃木坂46などがステージ上に姿を見せた。
乃木坂46は、代表曲「君の名は希望」(13年発売)を披露。センターポジションを務める生駒里奈さん(20)は、14年の紅白にもAKB48のメンバーとして出場している。写真撮影のフラッシュの激しい勢いにさらされながら、「みんなに体験してほしかった。この嵐を」と笑顔で話し、乃木坂46のメンバーと迎える「2回目の紅白」を喜んでいた。
14年は乃木坂落選、AKBのメンバーとして初出場
乃木坂46は、14年の紅白ではスポーツ紙に「出場内定」と報じられたが結局は落選し、涙を飲んだ経緯がある。ただ、当時「交換留学生」として乃木坂46とAKB48を兼任していた生駒さんはAKB48のメンバーとして初出場を果たしていた。当時の囲み取材では記者から、
「乃木坂のメンバーからは、どうやって送り出されたんですか?」
「やっぱりエール送ってくれた、皆さん?」
といった厳しい質問も飛び、生駒さんは
「『ちゃんと頑張ってきてね!』って言ってもらいました。みんな温かく送り出してくれました」
と困惑しながら答えていた。
会見では大粒の涙流すも「本番は大丈夫」
14年と15年の紅白の印象の違いについて聞くと、生駒さんは
「去年はフラッシュがすごく痛かった。体が疲れちゃったりする、フラッシュで。今年は疲れなかった。これをすごく頭の中に思い浮かべて、すごく体勢を作ってきたので...。『これくる!』って。準備してきてよかった」
と話し、無数のカメラから次々に放たれるフラッシュの強さが印象的だったようだ。
他のメンバーからは
「私たちは初めてなので、すごい疲れました...」
「人生でこんなにフラッシュ浴びたの初めて」
「雷みたい」
「生駒ちゃんが事前に教えてくれたけど、それでもすごくて...。想像以上」
といった声が次々にあがり、生駒さんは
「みんなに体験してほしかった。この嵐を」
と喜んだ。
11月27日に出場者発表会見では、生駒さんは感激のあまり声を詰まらせながら大粒の涙を流した。だが、リハーサルや本番ではもう涙は流さないと誓っていた。
「本番は大丈夫。本番はさすがに泣いてたらや(嫌)ですね...。今日は逆にしっかり気持ちを準備してきたので大丈夫でした」