大気汚染悪化の中国で「ピンク色の空」 新鮮な空気求めて「珍商売」も登場

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レストランの請求書に「新鮮な空気代」

   現地に住む人は、PM2.5に敏感に反応している。12月19日付の毎日新聞電子版によると、北京市当局などがその濃度を計測してインターネット上に公開、市民だけでなく在留邦人も、スマートフォンを使って日々確認している人が多いそうだ。一方で、濃度が400マイクログラムを超える日を経験すると、200マイクログラムでは驚かなくなっているとも。

   日本では、環境基本法が定めるPM2.5の1日の基準値は、1立方メートル当たり35マイクログラム以下。中国では「驚かなくなっている」人すらいる200マイクログラムという値が、いかに大きいかが分かる。

   PM2.5の深刻化によりきれいな空気が重視されてきたためか、「珍商売」も登場した。複数の報道によると、カナダの新興企業が、ロッキー山脈の新鮮な空気を詰めた缶入りスプレーを中国で発売したところ、初回分の500本が10日ほどで完売したという。

   江蘇省・張家港市のレストランでは、客が「新鮮な空気提供代」を請求されて話題となった。香港紙・サウスチャイナモーニングポスト(電子版)12月14日付に掲載された、レストラン側が提示した請求書の写真には、細目の中に「空気浄化費」が含まれている。金額は1元(約18円)で、食後の支払いの段階まで客には知らされていなかったそうだ。

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