生肉で感染する「E型肝炎」患者が過去最多 ジビエブームも要注意

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   生肉を食べると感染する「E型肝炎」の患者数が2015年12月13日までに187人となり、2003年に調査を始めて以降、過去最多となったことが国立感染症研究所の調べでわかった。

   E型肝炎は豚やイノシシ、シカ、クマなどの肉やレバーを生で食べると、病原のHEVウイルスに感染し発症する。発熱や黄疸などの症状が出るが、致死率が非常に高く、A型肝炎の10倍といわれる。特に妊婦の場合は患者の約20%が死亡する危険な病気だ。このため、厚生労働省が2015年6月に飲食店で豚を生で提供することを禁止した。

こっそりと「シカの刺身プラス脳、ハツ、レバー3種盛り」

   しかし、最近、野生のイノシシやシカの肉を食べるジビエ料理がブームになり、ひそかに生で食べるひとが後を絶たない。2015年3月、ある雑誌がE型肝炎の危険性を注意する記事を掲載しながら、同じ号のグルメコラム欄でジビエ料理専門店の「とろ~り美味しい! シカの刺身プラス脳、ハツ、レバーの3種盛り」メニューを紹介し、「これって、いいんですか?」とネット上で批判を受けた例もある。

   厚生労働省では、「豚やシカ、イノシシは必ず火を通して食べてください」と呼びかけている

姉妹サイト