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仕事と治療の両立が基本

   2014年の東京都福祉保健局の調査によると、がん患者のうち約80%が治療と仕事を両立したいと考えているという。また厚生労働省の調査では、がん患者の平均入院日数は、1996年の35.8日から2011年には19.5日と大幅に短縮された。医療技術の進歩が貢献しているようだ。

   土井医師によると、乳がんは胃や腸といった臓器のがんと違って体力的には早期の仕事復帰が可能で、実際に患者にも「必要以上に休まなくていいよ」とアドバイスするのだそうだ。番組で紹介したタレントの生稲晃子さんの場合、8年半務めたレギュラー番組を降板したくないとの思いから、収録の合間の1週間で手術を終え、退院翌日にロケに出かけたこともあったと話した。

   決して安くない治療費のことを考えると、仕事と治療を両立させないと難しいと土井医師は指摘する。

浜田「仕事を辞めてしまうと、治療費も払えなくなる」
青木「(治療に)30万円かかるわけでしょ。単純に考えて、仕事を辞めたら30万円負担するのも大変」
土井「一度離職すると、乳がんの女性は再就職が非常に難しいのが現実。(仕事と治療を)両立してもらうのが基本です」
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