六曜入りのカレンダーをお客は欲しがっている
「六曜」の起源ははっきりしていない。中国から入ってきた吉凶占いの小六壬(しょうろくじん)が原型とされ、江戸時代の終わり頃に暦に付けられるようになった。「仏滅」の「仏」という字は、元々は「物」だそうで、明治時代に暦業者が「仏」という字にしたところ、仏教と関係があるという誤解から広く使われ、信じられるようになったのだそうだ。そして、冠婚葬祭や建築を行う上で判断する基準として今も広く使われている。
大安は引っ越し代金が高かったり、友引の日は斎場や葬儀屋が休業したりする、といった影響も与えている。日本の老舗カレンダーメーカーの高橋書店に取材したところ、「六曜」入りのカレンダーの数は非常に多いが、それに対してクレームのようなものは来たことは無いという。科学的な根拠があるわけではないことは知っているが、お客は「六曜」を参考にしていて、載せてほしいという要望が多いため作り続けている。
「大分での回収騒ぎは知っています。当社にも何らかの影響が出るとするならば、今後検討をすることになるのかもしれません」
高橋書店の担当者はこう話している。