消費者庁は、2015年12月3日付で配信した「子ども安全メールfrom消費者庁」で、安易な子どもの毛染めをやめるよう注意を促している。
子どもの皮膚は未熟で、化学物質の影響を受けやすいといわれている。メールでは、特にヘアカラーリングの中で最も広く使われている「酸化染毛剤」が、ほかのカラーリング剤と比べてアレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすい酸化染料が含まれていると指摘した。
「子ども安全メールfrom消費者庁」は、主に0歳から小学校入学前の子供の思わぬ事故を防ぐための注意喚起情報を、週1回提供している。なお同庁消費者安全調査委員会では10月23日に、「毛染めによる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書を公表。毛染めによる皮膚障害の事例が毎年200件程度、同庁事故情報データバンクに登録されていると報告した。これを受けて日本皮膚科学会では11月10日付で、毛染めによる皮膚障害が疑われる場合は「パッチテスト」を実施した上で診察を受けて欲しいとウェブサイトで呼びかけた。