ネコちゃんは8歳から老化現象が、14歳から脳が萎縮してくる
ネコの寿命は短く、20歳が人間の100歳近くに相当するといわれる。研究チームは、ペットとして飼われ、22歳までに死んだ高齢のネコ23匹を解剖して脳を調べた。すると、8歳頃からアミロイドベータが沈着して「老人斑」ができ、14歳頃から「タウ」が蓄積、「神経原線維変化」と「海馬」の神経細胞の脱落が始まることがわかった。ネコは、人間よりはるかに短い寿命の中で、人間と同じアルツハイマー病の病変をたどるのだ。これは、チータやヤマネコなどネコ科の動物に共通の特徴だという。
研究チームは論文の中で、「ネコの脳を研究することで、アルツハイマー病の解明と治療法の開発が進むことが期待されます」と述べている。ネコちゃんたちがますます愛おしくなるではないか。