いよいよ忘年会・新年会シーズンがやってきた。二日酔いにならないためには、飲み過ぎないことだが、頭では理解してもなかなかできないアナタ。専門家のサイトを参考にまとめたお酒にまつわるクイズを2回に渡ってお届けします。
体にいい飲み方の基本をおさらいしませんか。
梨と柿をつまみながら飲もう
(1)酒を飲む前に牛乳を飲むと悪酔いしない?
すきっ腹にいきなり酒を飲むと酔いが回る。そこで事前に牛乳を飲むと、胃に牛乳の膜ができて、アルコールの吸収を抑えるという理屈から生まれた都市伝説だが、間違い。牛乳の分子は非常に大きいので、小さなアルコールの分子は簡単に牛乳の膜を通り過ぎてしまう。
むしろ、事前に小腹に入れておくといいのはチーズだ。チーズのタンパク質と脂質は消化されにくく、胃に長時間とどまるため、アルコールの吸収をゆるやかにする。固形物なのでほどほどの満腹感もあり、飲むペースが抑えられる。
(2)水や果物をたくさん摂るといい?
アルコールには利尿作用があり、体からどんどん水分を放出する。飲んでいる最中は「脱水状態」だと心得よう。だからビールをガブガブ飲みたがる。お茶を飲んだり、果物を食べたりして(ジュースも可)水分を補給しよう。
果物でオススメなのが、梨と柿だ。梨に含まれるアスパラギンが肝機能を高める。オーストラリアの研究によると、「酒を飲む前に梨ジュース220ミリリットル(梨1個分)を摂(と)ると、二日酔い予防に効果的」という。柿に含まれているビタミンCが肝臓の働きを高め、タンニンが、アルコールが分解されると出る毒素のアセトアルデヒドを解毒してくれる。
また、トマトジュースも梨や柿と同じ効果があるので、宴会の前に飲んでおくといい。「ウォッカ+トマトジュース」のブラディ・メアリーなど、トマトジュースのカクテルが多いのは先人の知恵なのだ。