担当者「本来なら全部お渡しするべきでした」
真相はどうなっているのか。そのゲームセンターを運営する企業はJ-CASTニュースの取材に、落ちた量の「半分」しかその場で渡さなかったのは事実だと認め、「従業員が『機体側の不備』と勘違いしたためです」と詳しい理由を説明した。
取材に応じた担当者は「本来なら全部お渡しするべきでした」として、「次にご来店された際は、落ちたすべてのうまい棒を差し上げるご用意をしています」と明かす。また、アカウントを削除した投稿主については、「連絡を取りたいのですが、まだ出来ていません」と語った。なお、来店日時は把握していないという。
思わぬ騒動となった「うまい棒なだれ動画」。果たして、動画のような状況を簡単に引き起こすことは可能なのか。それを確かめるべく15年12月22日の午後、記者は東京都江東区の商業施設にあるゲームセンターへと向かった。
目星を付けたのは動画と同じタイプの機体。うまい棒の状態もケース内にうず高く積み上がって今にも崩れ落ちそうだ。労せず大量ゲットできるだろう。そう侮ってクレーンを突っ込ませたものの、山はビクともしない。表面の数本がかすかに動くだけで崩れ落ちる気配はまったくない。よく見ると、うまい棒同士が強固なスクラムを組んで絶妙のバランスを保っている。
わざわざ1000円札を両替してさらに2回プレーしたが、結局合計300円を使って3本のみという何とも「しょっぱい」結果に終わった。意図的になだれを起こすのは案外難しい。
居合わせた店員に「なだれ」を起こした利用者がいるかどうか聞くと、「ほとんどいませんね」と苦笑された。