クリスマスといえばクリスマスツリー。しかし、そのツリーから煙が上がり、あわや火事、という事態が、たびたび起きている。
火元はツリーに飾られたイルミネーションが多いが、電気を送るコードやアダプタが発熱した、などという報告も相次いでいる。
電球にモミの木の葉っぱが貼りつき......
アナウンサーで気象予報士の根本美緒さん(36)が2015年12月21日のブログでこんな恐怖の体験を綴った。自宅でクリスマスツリーを飾り、イルミネーションを点けたところ、ものの一分も経たずに変な匂いがして電気のロープから煙が上がり、危うく火事になるところだった。そして変色した豆電球の写真をアップし、
「クリスマスツリーのイルミネーションは電球にモミの木の葉っぱが貼りつくように熱を発して煙を出す...という踏んだり蹴ったり」
と説明した。このツリーは昨年買ったばかりのものだそうで、
「皆さんもお気をつけください。あ、特に安物を買った方」
などと注意を促した。
クリスマスツリーがイルミネーションの不具合によって燃える、というのはたびたび報告されていて、国民生活センターのホームページには「発煙・発火・過熱」の事故で、15年11月に、
「2年前に購入したクリスマスツリー。電源を切ったが急に光りだし、本体部から発煙。アダプタが異常に加熱。注意を促して」
11年12月には、
「クリスマスツリー用のイルミネーションを購入し、家で通電したら煙が出て発火した」
などといったものが掲載されている。
LEDの豆球なら熱を感じない
そんな根本さんのブログのコメント欄には様々な意見が寄せられていて、
「自分も一昨年そうなりました。何か臭い~バチバチっ!火花~煙!made in c...注意です」
「LEDじゃないだろうな、多分。昔ながらのタイプ(麦球)だと思うし、日本製でないのはご存知の通り」
などといったことが書き込まれている。
クリスマスツリー用のイルミネーションは危険なのか、クリスマス用品も扱うイルミネーションメーカーに話を聞いてみたところ、国内製のイルミネーションが発熱し、煙が上がり火が出るという話はこれまで聞いたことが無いしあり得ない、と明かした。そもそもLEDの豆球は0.06ワットで熱を感じない。フィラメントを使った豆球を扱っていたこともあったが、その時も安全には変わりが無かった。
「可能性があるとすれば豆球ではなくコンセントに繋ぐプラグ部分で、そこに不具合があればショートし、火が出ることもある。ただし、今回の事故については現物を調べなければわからない」
ということだった。