キリンHD、560億円の赤字見通し 上場来初の最終赤字へ

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   キリンホールディングス(HD)は、2015年12月期の連結最終損益が560億円の赤字になるとの見通しを、12月22日に発表した。赤字になれば、1949年のキリンビール上場以来、初めてとなる。子会社のブラジルキリンで2015年12月期に減損損失約1412億円が発生。約1140億円を特別損失として計上することが赤字の主な要因で、当初予想の580億円の黒字から下方修正した。

   キリンHDは2011年にブラジルの「スキンカリオール(現・ブラジルキリン)」を3000億円で買収。現地経済の悪化で、13年ごろからビールなどの販売が苦戦している。売り上げ数量はピークの12年の320万キロリットルから、15年は250万キロリットルに落ち込む見通し。また、通貨レアルが大きく値下がりしたこともあって、アルミ缶や麦芽などの原料費が上がり、収益を圧迫したこともある。

   なお、経営責任を明確にするため、磯崎功典社長と三宅占二会長の月額報酬を16年1月から3か月間、3割減らす。

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