2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の新たな整備計画をめぐり、政府は2015年12月22日、2チームから提案されていた設計・施工案のうち「A案」を選んだと発表した。その後の会見で遠藤利明五輪担当相は、公表していなかったA案の業者について、大成建設・梓設計・建築家の隈研吾氏で構成されたチームだと明かした。
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が審査委員会(委員長=村上周三東京大名誉教授)の審査結果を踏まえて決定し、22日、政府の関係閣僚会議(議長・遠藤五輪相)で了承された。
「木と緑のスタジアム」「伝統的な和を創出する」がテーマのA案は、木材と鉄骨を組み合わせた屋根や「軒ひさし」で日本らしさが表現された。総工費は約1490億円で、19年11月末の完成を予定している。